カメラ

D200

レンズ

AF-S VR Micro Nikkor ED 105mm F2.8G(IF)

露出モード

マニュアル露出

絞り

F10

シャッタースピード

1/25秒

露出補正

-0.3EV

2007.12.26

ホワイトバランス

晴天

ISO感度

200

滋賀県

フィルター

安土町

ストロボ

沙沙貴神社

備考

僕が特に関心を抱いている環境問題ですが、その一つである外来種も深刻な問題として挙げられます。 時期はずれてしまいますが、カブトムシやクワガタムシ(以下カブクワ)。 2003年に「甲虫王者ムシキング」が登場し、一躍“ムシキングブーム”なるものが巻き起こりました。 虫に魅せられた子供達の多くがカブクワの飼育を始めたのは言うまでもありません。 その内、飼育されたカブクワの多くは野山で採集した在来種ではなく、 デパートや専門ショップなどで購入した外来種であることも事実でした。 そこで、必ず訴えておきたいのは“放虫問題(放流問題)”です。 カブクワの外来種は在来種に比べて力の強いものや特殊な行動を持つ種類が多く、 簡単な飼育方法では脱走してしまう場合さえあります。 また、何らかの理由で「かわいそうだから逃がしてあげよう。」というケースも少なくないようです。 細かなことですが、飼育に用いたマットや木材を処理する際に 卵が産み付けられていたり、幼虫や場合によっては成虫がいると知らず、 無意識に庭や野山に廃棄してしまうということも放虫の一つです。 放虫問題の原因を挙げてみましたが、この放虫がもたらす影響は何でしょうか。 まず一番大きな問題として生態系と遺伝的な影響が考えられます。 放虫したカブクワが完全に帰化してしまい、在来種の生育環境が占領されてしまうこともその一つです。 深刻な問題ではありますが、現に野外で外来種が発見されたり、 更には在来種と外来種の近縁種による自然交配によって生まれた雑種が見つかったという事例もあります。 つまり、“生態系破壊”と“遺伝子汚染”が起こるわけです。 このような取り返しのつかない悲惨な状況を起こさないためには、 “最後まで責任を持って飼育する事”が何よりの対策であり、最も重要なことなのです。 「外来種」と言えば、外国産の生物を指すように思われがちですが、それは大きな間違いです。 そういった意味で、この場合は「移入種」と表現するのが適切かもしれません。 本州のカブトムシが人為的な行為によって北海道や沖縄に渡ってしまったことにより、 本来の生態系や遺伝子を脅かしているという事実があります。 もう少し身近で誰からも好まれる昆虫、ホタルを例に挙げてみます。 ホタルについての問題が挙げられることは滅多にありませんが、 あえて、ホタルの“放流問題”について触れてみます。 夏の風物詩であるゲンジボタル、このホタルは僕も大好きです。 滋賀県でも守山市や米原市のゲンジボタルは非常に有名ですね。 国内の多くの地域でゲンジボタルの保全活動が行われていますが、 ただ単にホタルを確保し、観光地化するために行われている活動には大きな問題があります。 代表的なものは、養殖や他地域のホタルを持ち込む事によって、本来の地域のホタルと交配してしまうと。 これもやはり“遺伝子汚染”になりかねないのです。 関西と関東でホタルの発光周期がことなるように、在来種であれ地域によってそれぞれ異なった遺伝子を持っています。 名古屋城の堀に発生するものが有名なヒメボタルはこの問題が更に顕著に現れます。 ゲンジボタルやヘイケボタルはオスメス共に羽があるため、 同じ遺伝子を持つホタルの生育環境もある程度の範囲がありますが、 ヒメボタルのメスには羽が無いため、限られた範囲でしか繁殖することができないのです。 その事から、同じ遺伝子を持ったヒメボタルは非常に小さな範囲にしか存在しません。 生物に対する保全活動というものは、本来の生育環境を尊重した形であることが最も望ましいはずです。 自然は非常にデリケートなので、過剰に人間の手を加える事は逆効果を及ぼすに過ぎません。 根っからホタルの養殖や放流による保全活動を否定する心算はありませんが、 こういった現実がある事を頭の隅にでも置いていただければと思います。 最後に、「外来種」の問題とは切っても切ることのできない関係にある琵琶湖。 ホタルのエサであるカワニナの放流も“遺伝子汚染”としてあげられますが、 琵琶湖からも“遺伝子汚染”の元を全国へ放流しています。 それが湖沼陸封型の湖産アユと呼ばれるアユで、全国的に見られるアユとの生活が異なります。 これも琵琶湖岸のハマヒルガオが海岸のハマヒルガオと異なる遺伝子を持っているのと同じように異なった遺伝子を持っています。 さらなる問題に魚の放流の際に外来種が混じって放流されるという例も少なくありません。 有名なものでは、ブラックバスやブルーギルをはじめとした外来魚の問題です。 今や琵琶湖では34種類の外来魚が発見されるまでになってしまいました。 魚類の外来種は主に“生態系破壊”が懸念されています。 また、最近は琵琶湖で異常繁殖する水草が報じられています。 そこで現在の琵琶湖に育つ主な水草を調べてみました。 コカナダモ オオカナダモ ボタンウキクサ ホテイアオイ この4種が琵琶湖で大群落を形成し、水草の大半を占めていると言っても過言ではない状態だと思います。 ちなみにこの4種には外来種という共通点があります。 琵琶湖の固有種として上げられるサンネンモやネジレモの名前は全く聞かなくなりました。 このように、琵琶湖に存在する生物の割合は外来種で構成され外来種に占領されているという現実です。 それも多くが観賞用に輸入された魚や水草である実態に非常に遺憾でなりません。 外来種問題の辿ると、人間の身勝手な行動が何よりの原因であることが伺えると思います。 国内では結果的に多くの“生態系破壊”と“遺伝子汚染”が起きており、 今でも絶える事はなく、いわば“取り返しのつかない問題”までに追い込まれてしまいました。 このことにより、長い進化の過程を経て形成された生物が意図も簡単に消滅してしまいます。 2005年には外来生物法が施行されたように、国や自治体を挙げて対処しなければいけないほど深刻な問題になっているのが現状です。 この記事によって環境問題の一つである外来種問題、それに関する放流・放虫問題が、 とても身近であることに加え、極めて深刻な問題である事に気付いて頂ければと思います。 拙い文を最後までお読み下さり、ありがとうございました。

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http://nature.shiga-saku.net/t72809
この記事へのコメント
まさに「冬休みスペシャル企画」ですね!
今年は滋賀県で「全国豊かな海づくり大会」もあり、いろんな場面で「自然」を考え直す1年となりました。

>冬休みスペシャル企画 第4弾 天が選ぶ!2007ベストソング選~第3回・「♪ときめきを運ぶよ オカザイル~!」
「ベストソング選」第3回は、今年ボクが特に注目した歌のグループを発表したいと思います。

ボクが今年が特に注目したのは・・・「EXILE」です。
ボクが「EXILE」の曲に出会ったのは、以前放送されていた問題作のドラマ「女王の教室」を見ていたときです。
ちょうどこのドラマのエンディングテーマが「EXILE」の「EXIT」だったんです。それから、少し注目するようになりました。
それから2年・・・今年の「三送会」で、在校生の歌として,「道」に出会いました。まさに「卒業ソング」、あの美しいバラードは忘れられません。
そしてこの秋,家でも学校でも盛り上がったのが、題名を見てもお分かりになるように,「めちゃイケ!」での「オカザイル」です。
岡村さんの面白さに,「EXILE」の名曲の数々・・・また、自分の中で再ブームとなりました。

その他にも、「天正祭」の劇中歌でYUIさん、そしてドラマなどでコブクロさんなど、今年は一段と現代の「歌謡曲」に興味を持った1年でした。

明日はいよいよ「ベストソング選」最終回。「天てれ」編をお届けします。

さて、今朝は塾のテストに行ってきました。
少し靄がかかり、まさに「村雨の 露もまだひぬ まきの葉に 霧たちのぼる・・・」といった感じでした。さすがに「秋の夕暮れ」は使えませんね(笑)。
今朝の雨が降る冷え込みは、なんか「水泳」の朝練か大会に行く時のことを思い出しました。
どうやら、「年末年始」は天気が崩れるようですが、朝方まで起きていて、風邪など引かないように(苦笑)。
それでは、今日はこの辺で。
Posted by 天 at 2007年12月29日 13:46
■天さん

> まさに「冬休みスペシャル企画」ですね!

時間が無いとまとめられませんからね・・・^^;
来年からは気楽にブログを更新して行こうと思っているので、年内にまとめておこうと思いまして^^

> 今年は滋賀県で「全国豊かな海づくり大会」もあり、いろんな場面で「自然」を考え直す1年となりました。

天皇陛下がブルーギル問題について心情を明かされましたよね。

> ボクが今年が特に注目したのは・・・「EXILE」です。

EXILEは以前からよく聴いています^^
バラード系は良いですよねー。

> それから2年・・・今年の「三送会」で、在校生の歌として,「道」に出会いました。まさに「卒業ソング」、あの美しいバラードは忘れられません。

クリスマスソングも終わり、最近は卒業ソングを集めていましたが、一つ飛ばしていましたね^^;
はい、バレンタインデーソングですが、関係ないことにしておきましょう(笑)
その辺りに公立の出願締切だったような気もしますから・・・。

> 少し靄がかかり、まさに「村雨の 露もまだひぬ まきの葉に 霧たちのぼる・・・」といった感じでした。さすがに「秋の夕暮れ」は使えませんね(笑)。

放射冷却でしょうか・・・?
「秋の夕暮れ」以前に「露」も「霧」も秋の季語なので、ちょっと厳しいかも・・・ですね^^;

> どうやら、「年末年始」は天気が崩れるようですが、朝方まで起きていて、風邪など引かないように(苦笑)。

こういう時だけは長期予報があたるんですよね・・・^^;
Posted by もすたんもすたん at 2007年12月30日 05:17
長野県辰野町松尾峡は、昔からゲンジボタル発生地として有名です。

しかし、松尾峡には1960年代に主として関西から大量のゲンジボタルが移入され、元々住んでいた地元ゲンジは増えるどころか、逆にほぼ絶滅したらしいことが最近の研究で明らかになっています。この移入の経緯はパンフレットなどでは、伏せられています。

移入ゲンジは在来ゲンジと遺伝的にも行動的にも(発光の仕方)異なっています。つまり、1960年代をはさんで、違うタイプのホタルを見て(見せられて)いるのです。しかしながら、町はその区別なく放流飼育を繰り返してきた経緯があります。

最近、この辰野町のホタル養殖による現地ホタルの生態破壊が問題となっています。対策を採るように研究者は申し入れていますが、役場から「この問題を、あまり公表しないでほしい」と言われ、かつ、対策も採られていません。

パンフレットや町のウエブサイト
http://www.town.tatsuno.nagano.jp/tatsunosypher/www/info/detail.jsp?id=1150
では、移入のことは触れられていませんが、実際には、上記のような他地域ゲンジの放流によって、地元のゲンジの生存が脅かされています。

私たち研究者は、これが一種の環境問題だから、情報をオープンにして、研究者、役場の人、住民(そして観光客)など加わったフォーラムを開いて意見を言ってもらうべきだと、役場に申し入れました。しかし、何度言っても拒否されました。その最大の理由は、この問題の歴史的経緯や上記学術的結果を公表してこなかったし、また公表したくないからです。
地元産を増やしてきた、と強調している経緯があるからです。

役場の担当課長から、「観光客はホタルを見にきているので、全体としてホタルが増えればいいのであって、仮に、在来ホタルが減っても構わない」という、驚くべき発言もありました。

この問題は過去のことではなく、現在も続いています。昨年の簡単な調査で、松尾峡下流地域では、松尾峡からあふれ出した移入ゲンジが在来ゲンジの生存を脅かし、ある地点では既に9割が移入タイプとなっていることが判明しました。つまり、地元ゲンジが子孫を残せなくなっているのです。

たとえば、
www.geocities.jp/zenhoken/ZHJ_pdf31-40/ZHJ36_13-14.pdf
あるいは
http://www.shinshu-liveon.jp/www/topics/6020
で問題となっていることが見られます。

この問題は、kumageraのブログ
http://blogs.yahoo.co.jp/kumagera2009/
で集中的に扱っています。
Posted by kumagera at 2009年07月29日 13:48
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